女系四代、愛すべきうっかりした生涯―『乙女の家』朝倉かすみ

読み終えての第一声は「ずっるーい……」だった。朝倉かすみはずるい、ずるすぎるほど巧みなんです。そしてこの小説を好きにならない人間がいるだろうか(反語)。 『乙女の家』は「うっかりした生涯を送ってきました。」という一文から始まる。文学ズレした輩は、あーはいはい色んな作家にパスティーシュされつくした『人間…