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みほしブログ

趣味は生活と読書。

#2016年の本ベスト約10冊 を選んでみた

昨年もやってみたこの企画。

www.mihoshiblog.com

今年も2016年に出版された本のなかで面白かったものをまとめました!
どーーーーーーーーーーーーーーん。

 

簡単に紹介しています!

 

・『ワイルドフラワーの見えない一年』 松田青子

ワイルドフラワーの見えない一年

ワイルドフラワーの見えない一年

 

短いものだとたった一行。とても短い色とりどりの小説が50個もぎゅぎゅっと詰まったジェリービーンズの瓶詰めみたいな短篇小説集。
「女が死ぬ」「少年という名のメカ」など松田青子さんの批評眼が光る話がとてもいい。気分転換したいとき、飴玉をなめるように1篇1篇読みました。

 

・『1945年のクリスマス』ベアテ・シロタ・ゴードン

1945年のクリスマス 日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝 (朝日文庫)

1945年のクリスマス 日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝 (朝日文庫)

 

  日本国憲法に男女平等・夫婦間の平等を書いたベアテ・シロタ・ゴードンさんの憲法制定時の記憶をたどる自伝。1995年に出版された本が今年朝日新聞出版から文庫化されました。

 

・『屋根裏の仏さま』ジュリー・オオツカ

屋根裏の仏さま (新潮クレスト・ブックス)

屋根裏の仏さま (新潮クレスト・ブックス)

 

 「写真花嫁」としてアメリカに渡った日本の娘たちが第二次世界大戦開戦により日系人収容所へ強制収容されるまでを「わたしたち」という主語を用いてパッチワークのように語る静かな小説。
2011年、フランスのフェミナ賞外国小説賞などを受賞。

 

・『すべての見えない光』アンソニー・ドーア

すべての見えない光 (新潮クレスト・ブックス)

すべての見えない光 (新潮クレスト・ブックス)

 

第二次世界大戦で激戦地となったフランス、サン・マロ。盲目のフランス人少女と孤児のドイツ人少年兵の物語を巧みな構成で描いたほんとうに素晴らしい小説。ピュリツァー賞受賞作。

上記3冊はフィクションか否かの違いはあるけれどすべて第二次世界大戦が背景となった個人の物語。映画『この世界の片隅に』も素晴らしかったですが、今年は戦争のなかの一般人を描いたもので秀作が多かった気がします。

 

・『冬の夜ひとりの旅人が』イタロ・カルヴィーノ

冬の夜ひとりの旅人が (白水Uブックス)

冬の夜ひとりの旅人が (白水Uブックス)

 

 

・『その姿の消し方』堀江敏幸

その姿の消し方

その姿の消し方

 

『冬の夜ひとりの旅人が』も 『その姿の消し方』も「読むということは何か」を深く考えさせられる小説。起承転結のくっきりした物語を好む人にはおすすめできないけれど、「なんでこんなに読書が好きなんだろ…」っていう人はぜひ読んでもらいたい2冊。さらに悩みが深くなること間違いなし。

 

・『悩みどころと逃げどころ』ちきりん・梅原大吾

悩みどころと逃げどころ (小学館新書 ち 3-1)

悩みどころと逃げどころ (小学館新書 ち 3-1)

 

 キャリアも考え方も全く異なる二人の人生談義。どちらの意見も思考を重ねてきた方の重みがあってとても面白いけれど、最終的には自分のアタマで考えなくてはならいことに気づかされます。
この本の出版を機にちきりんさんからインタビューを受け、「Chikirinの日記」で記事にしていただいた思い出深い1冊。

インタビューの経緯などはこちら

www.mihoshiblog.com

 

・『青が破れる』町屋良平

青が破れる

青が破れる

 

「あいつ、ながくないらしいんよ」
およそ小説らしくない台詞で始まる第53回文藝賞受賞作。この本については近々ブログで書評を書きます!同時収録されている短篇「脱皮ボーイ」がとてもすきな小説でした。わたしも男の子の皮むきたい。
 

 

・『アヴァンギャルドでいこう vol.6』

アヴァンギャルドでいこうvol.6

アヴァンギャルドでいこうvol.6

  • 作者: 山田宗太朗,九十現音,槇野慎平,福田ミチロウ,栗田篤人,寺尾友里,大前粟生,町屋良平,Vito Foccacio,Cherry Brown,たなかあずさ,九島優
  • 出版社/メーカー: 密林社
  • 発売日: 2016/11/06
  • メディア: ムック
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 手前味噌ですみませんが、わたしが文芸評論に初チャレンジした『叔父/伯父さん小説論―「家族」のなかのアウトサイダー』という文章を載せてもらったインディーズ雑誌です。思ったより紙幅が足りなくて最後のほうが駆け足になってしまったのが心残りですが、インタビューやコラムもおもしろいものが充実していますのでサブカルチャーに興味がある方におすすめ。

 

・『センチメンタルな旅』荒木経惟

センチメンタルな旅

センチメンタルな旅

 

とても有名な写真集ですが発行部数が少なかったので幻となっていたものが完全復刻。発売前からチェックして即購入しましたが、もうAmazonでは売り切れのようです。なのでアラーキーファンは遭遇したら購入しておいたほうが後悔しないと思います…!

わたしが通っている豊崎由美さんの書評講座で「好きな本を紹介する」という自由課題のときに『センチメンタルな旅』を書評して書評王(最も得点を集めた書評)になることができたのも良い思い出です。

syohyouking.hatenablog.jp

 

…以上です!

ふーーー今年もぎりぎり間に合った!
今年はあまりビジネス書を読まなかったのでベスト約10冊にも1冊もビジネス書がランクインしませんでしたね。来年は新刊より昔読んだ文豪系の小説を読み返したいと思っています。

それでは皆さまよいお年を!