読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

みほしブログ

趣味は生活と読書。

中国のネット通販詐欺会社と半年に及ぶ攻防の末、バッグ代全額返金に成功した話

そう遠くない昔、銀河系の片隅で、とある30代日本人女性が、ニセ公式サイトでブランドバッグをカード払いで購入してしまい、半年に及ぶ戦いの末、その全額返金(むしろややプラス)に至るまでの地味な道のりの記録である……
(スターウォーズのオープニングクロールの声で再生してください。)

 

 1、ネット通販でバッグを買う(1月27日)

その夜、わたしはお酒を飲みながらスマホでバッグの通販サイトを覗いていた。昨年から小さめトートバッグを探していたものの、なかなか気に入るものを見つけることができなかった。
「去年の夏、アウトレットで見かけた某ブランド(以下Cとする)のトートバッグがいちばんよかったなーたしか4割引きくらいになっていたし買っておけばよかった」
そんなことを思いながら画面をスクロールしていると、Cの公式アウトレットを謳うサイトが出てきて、しかもわたしが欲しいと思っていたバッグが半額になっていたのです!!
酔った勢いと半額の価格に押され、住所やクレジットカード番号を打ち込み、夏から狙っていたバッグ(代金32000円)を購入。その夜は満ち足りた気分で眠りについた。

 

2、通販サイトがおかしい?と気づく(2月3日)

繁忙期で毎日ばたばたしていたところ、「あれ、バッグがまだ届いていないな」と気づく。メールボックスをチェックするとなぜかクレジットカードの決済システムは海外のもの。
嫌な予感がしてPCから「C公式アウトレット」サイトへアクセスすると「なんじゃこりゃ!?」すっかすかで画像もザラザラのサイトが出現。曲がりなりにもブランドのC、こんなサイトを作るはずがない。ここでようやくサイトがCのニセモノだと確信する。おそろしいことに、スマホからみるとあまり違和感がないつくりだったんだよね。


3、ブランドCのカスタマーサービスへ電話(2月4日)

サイトのつくりからしてCの公式アウトレットじゃないんだろうという確信はあったけど、確認のためにCの公式オンラインショップのお客様窓口へ電話。
公式アウトレットを名乗る通販サイトでそちらのバッグを購入したのですが、と切り出すと案の定「弊社は公式オンラインショップのみで、アウトレットの店舗はございますがアウトレットのオンラインショップは開設しておりません」とのこと(会員&期間限定で開設することはあるそう)。ということでクロ確定。
ちなみに買ったバッグが本物かどうか鑑定してもらえますか?と尋ねるもそういった対応はしていないそう。
さらに「C公式アウトレットと名乗っているサイトから購入しました、わたし以外にも本物のサイトと間違えて購入してしまう人が出てきてしまうかもしれませんしURLをお教えしますので警告等対応してもらえませんか?」と申し上げるも、窓口の初老とおぼしき男性は「あ~~じゃあライセンス事業部(仮)に伝えてください」と面倒くさそうにお答え。たまたまそのときCの公式サイトがダウンしていたので、「ライセンス事業部の連絡先がわかりません」と言うと「じゃ、サイトがよくなったらライセンス事業部の連絡先検索して探してください」ですって!
曲がりなりにもイメージが重要なブランドショップだというのにニセモノショップの情報に対してこの対応。あきれてその後連絡することはしなかった。ていうか今後Cのものは絶対買わない!と心に誓った。

 

4、クレジットカード会社へ電話(2月4日)

今の状況をまとめると、①バッグ代金はクレジット決済済み、②バッグは届いていない、③届いたとしてもニセ公式アウトレットなのでおそらくバッグもニセモノの可能性が高い。これをクレジットカード会社のカスタマーサービスに電話して伝えて、「どうすればいいですか?」と相談。
相談員「バッグが届いていないと請求すれば送ってくるんじゃないんですか?」
わたし「いや、そもそもニセモノのリスクが高いのでもうバッグはいりません 。返金してもらいたいです」
相談員「では購入のキャンセルと返金請求の意思をサイトに伝えて、仮に商品が送られてきた場合は受け取り拒否をしてください。そうすれば自動的に返品されますから
と有用なアドバイスを頂戴する。

 

5、通販サイトへ購入キャンセル&返金請求のメール送信(2月5日)

前日のクレジットカード会社からもらったアドバイスをもとに以下のようなメールを通販サイトへ送る。

「2015年1月27日にこちらで×××トートバッグを購入したものです。商品のお届けについて何の連絡もなく現在も商品が届いていていない状態であり、また、こちらは『C公式アウトレット』と名乗っていますがCに公開のオンラインアウトレットショップは存在せず、公式アウトレットではないということがわかりましたので購入をキャンセルいたします。至急クレジットカード決済分の返金処理を行ってください。」

これに対して即日返信があった(追跡番号とURL以外原文ママ)。

「ご返事遅くなりまして誠に申し訳ございません。お客様の商品もう発送致しました、発送後のキャンセルはうけできません。ご迷惑をおかけして心よりお詫びいたします。
追跡番号:×××-×××
検索URL:http://○○○○○
お届けまで少々お待ちください。どうぞ、よろしくお願いいたします。運送機関に障害がなければ約1週間以内での商品到着を予定しています。(休業日を除く)交通事情や運送会社の配達状況によりご希望の時間にお届けできない場合もございますので予めご了承くださいよろしくお願いいたします。」

うーん、この、丁寧だけど片言の日本語。そして検索URLは中国の郵便局のものだった。
キャンセルは受けられないというのにびびらずに、再度キャンセルします、どこの会社で責任者は誰だ、とメールを送ると、Tさんという中国名の人が私たちは上海の貿易会社です、キャンセルの手数料は「高い」ですとの返信を寄こしました。高い、ってなんだよせめてそこは数字で提示しようよ。

 

6、商品が届いた!!(2月12日)

中国の通販サイトへメールを送ってからきっかり1週間後。
中国から国際郵便で商品が届いた!
じゃん。

f:id:mihoshi_m:20150816005527j:image

届いた小包は片手大サイズ、厚さ2センチほど……いくら小さめトートバッグっていったって、A4が入るサイズのはず、こんな小さく折りたたむやつがあるかー!やっぱりニセモノだろ、これ……。
「すみません、これネット通販詐欺の商品なので受け取り拒否します。返送してもらえませんか?」と届けてくれた日本郵便の配達員さんに伝えるとびっくりした様子で「じゃあここに受け取り拒否って書いてもらえますか?」と伝票みたいなものに記入させられる。開封しなかったので小包のなかみは結局のところ不明。

またクレジットカード会社に電話。普通のカスタマーサービスではなく、セキュリティー対策専門の部署に回され、商品は届いたが受け取り拒否したことを伝える。
「では再度返金の請求をしてもらえますか?自主的に返金してもらえるかもしれませんので」
このあたりから専任の担当者の方がついていた。アドバイスどおり返金請求をすると意外とあっさり「はい、それでは返金処理をいたします」とのメールが届いた(このメールをもらったのが2月22日)。

7、結局返金してもらえず……最終手段!(4月~5月)

通販サイトから返金します、とのメールをもらったのに待てど暮らせど返金処理はされない。返金の目安は1か月なんだけど、ぐずぐずしてて4月になってからクレジットカード会社へ電話。直で担当さんにつないでもらい自主的な返金がなされていないことを伝えると、照会をしてくれるとのこと。逆に言えばここまでしてようやくカード会社は動いてくれるのです。

4月28日、照会結果が郵送で届く。
「調査の結果、詳細の回答を得ることはできませんでしたが、返金申請可能との回答がございました。返金申請をご希望される場合には、同封の『CARDHOLDER’S DISPUTE FORM』をご記入のうえご返送ください。」

「CARDHOLDER’S DISPUTE FORM」とは和訳すると「カード会員異議申立書」かな。原本は送ってしまったので、どういう雛形か知りたい方はググってみてね。加盟店と争いのある支払いだけでなく、スキミングや不正使用など自分が使った覚えのない支払いがあった場合に異議を申し立てるための書類ですね。
わたしはすでに商品を返送済みなので、「私は上記加盟店よりサービスを受けていません。」にチェックを入れて、署名してカード会社に返送しました。さて、どうなることやら。

 

8、遂に返金!!

5月上旬に「CARDHOLDER’S DISPUTE FORM」を返送したものの何の音沙汰もなく、忘れかけていた7月6日。カード会社から封書が!

f:id:mihoshi_m:20150816005445j:image

返金決定きたーーー!!手数料ゼロ、しかも為替相場の影響でむしろ1000円多く返ってくることに……!

その後7月末の請求の際にちゃんと返金手続が行われているのを確認できました。請求額からマイナスされるかたちなのでお得感は全くなかったけど、こうして半年に及ぶネット通販詐欺会社との戦いをなんとか終えることができました。やれやれ。

 

9、まとめ

今回わたしが恥ずかしながらニセ公式ショップ型のネット通販詐欺に引っかかってしまったのは、

①スマホ向けサイトから注文したのでサイトのアラに気づかなかった
②酔って判断力が鈍っていた
③事前にCの公式アウトレット実店舗で本件バッグが似た価格で売られているのを目にしていた
④ちゃんと会社情報など細かいところまでチェックしていなかった(あとから見たらほとんどそのへんがブランクになっていた)
⑤個人輸入もしてしまうほどネット通販に慣れていたためガードが緩くなっていた

などの理由があげられると思います。

なので今後は初めて利用するショップはPCから会社情報までちゃんとチェックする・酔っぱらってのネットショッピングは控える・価格がリアルかどうかは判断材料にしない、などに気を付けていこうと思います。

そして、わたしが代金の返金に成功したのは、

①クレジット払いだったから
②商品を受け取っていないことが明白だから

この2点が大きいと思います。

ネット通販詐欺会社とはいえ、クレジットカードの加盟店としてカード会社と加盟店契約を結んでいて、これを切られるのは痛いわけです。なのでカード会社の言うことはなるべくきかなくてはいけません。
また、カード会社としても仮にわたしが商品を受け取っているとすると、加盟店がC公式アウトレットを詐称していても、届いた商品がニセモノだとしても、形式的に売買契約は成立しており、介入するのは難しかったかと思います。

なので、「変なサイトで買い物してしまった!」というときには、通販サイトに対し即購入キャンセル&返金の意思表示をして、カード会社へ連絡。商品が届いたら受け取り拒否、もし開封してからおかしいと気づいたらすぐに返送してカード会社へ相談することが重要だと思います。

 もちろんこれはわたしのケースであって、上手くいかない人もいるかもしれません。でも、銀行振り込みとは違ってカード払いであるならばクレジットカード会社という大きな組織を挟んだ取引になるので、返金の可能性が高いと思います。

困っている方のひとつの参考例となれば幸いです。
それではごきげんよう!

 つい買って読んでしまうけど、読んだだけでお腹いっぱいになって新しいカードを作るまでに至らないムック。

 

★2016年6月15日追記★
この記事を読んだ方からコメント欄やメール、ツイッターを通してご質問を複数いただいていますが、当方専門家ではなく、自分が体験したことはこちらの記事に余すことなく記しています。
ですので個別のご質問にはお答えできません。ご了承ください!